Eno.140 月白色の科学者

■ 俺の友達へ(3)

やあ、君。
俺の身体は今朝活動を止めた。
そのまま持って帰ろうと考えていたのだけど、
看取られた上に埋葬されてね。
彼女がそうした動機もまた興味深いものだから、
この身体は置いて行くことにするよ。

代わりに、ジーランティスの観測情報がお土産になるかな。
気候、地質、植生、エトセトラ。
島一つ分は食べ応えがあるだろう。

"白紙の石板"。
君のインスピレーションの糧になるといいね。



良い休暇だったよ。