Eno.317 睦月 沙那

■ 7日目

今日が船が通りかかると書かれていた7日目
正直、皆には信じようって言ってたものの私自身信じきれてない
希望をもてっと書かれているのに書いている文章からにじみ出る雰囲気からは希望が感じられない

これを書いた人が無事に生還できたか、だいぶ怪しいとは思う

それでも祈りたい、神様でも悪魔でもいい
私を救わなくてもいい
どうか帰りを待つ身内や家族がいる四人を無事に帰してほしい

私には帰りを待つ人は誰もいない
十分すぎるほど生きさせてもらえた
だから、まだ若く、そして帰りを待つ人たちがいる四人を
どうか……