Eno.41 カーシー・バクスター

■ なんだか星がキレイ

昨日と今日と、夜、綺麗に晴れて星がとってもきれいだった。

僕は海から離れた町に住んでるから、
水平線なんて一度も見たことがなかった。
夕日が水平線に沈んでいくところを、
この島にきて、初めて見た。

満天の星空っていうのも。
ここにきて、初めて見たように思う。

学校の授業で星のことがすこし話題に出たけど、
それくらいしか思い出はなかった。
もし、キャンプとかに行くことがあれば
見ることもあったかもしれないけど、それもなかったし。

街から離れた場所で空を眺めるのは、
みたことのない空を見られて好きだ。

家に帰ったら、いろいろなところに旅に出て
いろんな空を見るのも悪くないかもしれない。
帰ったらきっと、こんな星空はめったに見られないだろうから。

大人になったら僕はパン屋さんになる。
パン屋さんになったら、なかなか旅行になんていけないかもしれない。
だから、大人になるまでにいっぱい見ておきたい。

もし僕が大人になったら、
子どもにもこういう星空を見せてあげたいな。
このせかいには、キレイなものがあるんだってことを知ってほしい。


流れ星もいくつか見かけた。
いつかみんなと再会するときまでに、きちんとオトナになっておくこと。
そして、みんなが無事に『これから』を過ごせること。
しっかり祈っておいた。

きっと叶うよね。
だって、数えきれないくらいの星が降ったんだから。