Eno.327 すずめ

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ずっとこの島を駆け回っていて こういう記録を残すこともなかったなあ。
はじめに見つけたビンづめの手紙によれば
この記録を残している今頃に近くを船が通って助けてもらえるかもしれない……らしい
ここにいるみんなが助けてもらえるくらい大きな船だといいんだけど。

いきなりむちゃをしたのか大きなケガ?をしたひともいた
不思議なものがたくさん集まってきたひとたちもいた
見上げるほど大きな像をたくさん建てたひともいた
便利なものをみんなが使えるようにつくってくれたひともいた


そんなひとたちがいよいよ助かるかもってときにみんな嘴(くち)にしていた「いきてる」ってコトバ…
オレはそのコトバの意味がわからなかったけども
「たべもの」や「のみもの」を嘴(くち)にすることもいきてるってことなのかな……?

「たべもの」や「のみもの」…オレはこの島にきて初めて知ったことだった。
「きのみ」や「くさ」、オレと一緒に流れ着いたなべ?ってやつでしっかり熱した「みず」
…そこら辺にあったみずを嘴(くち)にしたら、なんかヘンな気分になったのでもうやらない… 何が違うんだろう…
それから「きのこ」…?

それらのものを知る前のオレっていきてたのかな?
知った後のオレはいきてるのかな?
難しいことはわかんないや。