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『――山は、いろんなものを惑わすっス。
だから、常に"自分の軸"だけは持っておくっスよ』
あの時言われたそんな事を、ずっと胸にもって。
それからひたむきに頑張ってはいた、けれど。
「やっぱり、あたしもまだまだですなあ。
きっと、"あの人"ならこの島でももっとやれてたんだろうなあ」
そんなことを海へとぼやいて、船に乗りこみ。
「――さ、帰りましょーか!
山には登れなかったけど、もっと良い経験できたもんね!」
『――山は、いろんなものを惑わすっス。
だから、常に"自分の軸"だけは持っておくっスよ』
「やっぱり、あたしもまだまだですなあ。
きっと、"あの人"ならこの島でももっとやれてたんだろうなあ」
「――さ、帰りましょーか!
山には登れなかったけど、もっと良い経験できたもんね!」