Eno.167 紅井 紘

■ いつかこのメッセージを読む君へ。

きっと君は、この島に流れ着いてしまったのだと思う。
ここは海流とかがとても不安定だとかなんとかで、時折そういう遭難者が出るみたいなんだ。

気候とかも色々不思議な場所で、この島は1か月以内に沈んでしまうらしい。

でも、心配はいらない。

この島には7日に1度くらいの頻度で、船が近くを通るらしい。
だから、それまでの間の辛抱だって思ってくれ。

もしも君の他に誰か一緒に遭難している人がいたら、その人と力を合わせてみてほしい。
ひとりでは厳しくても、仲間がいればこの島でも元気にやっていけると思う。
少なくとも、俺たちはそうだった。
色んな仲間と出会って、いっしょに探検をして、食材をあつめて。

雨水を集めたり、火を起こしたり、動物をつかまえたり。
皆と協力できたから、俺はなんとか生き残れたんだ。

この島での出会いを、大切にしておくれ。
このRASH島は、とてもいい場所だから。