■ 1
今田は刑事だ。しかしそれで彼が信頼できる人だと思ったら大間違いだ。
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「 カシャ 」
今田はシャッターを押した。
この島の環境は受け取った情報とはかなり違っていた。 今一番驚いたのは使えるカメラを見つけたこと。
持っていた荷物もほとんどなくなっていたから、自分が遭難したのは違いないだろう。
しかし遭難したとしてもやるべきことは変わらない。まず調査して、食べ物と水を確保しなければならない。
幸いなことに、この島はそれほど「ナチュラル」のではなく、使える人工物があちこちに散らばっている。
しかし、これでさらにこの島が怪しくなってきた。ここは一体どこなんだ？
少なくとも、調べる価値ある場所だということは一目瞭然だ。
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砂浜から人の話し声が聞こえてきた。どうやら自分以外にも複数の人がいるようだ。 無人島なんかに来る本来の目的を考えると、知らない人と接触するのは良くない。
今田は身を潜めた。
