Eno.317 睦月 沙那

■ 無題

船を着てから私はみんなに沢山の迷惑と心配させた
それは申し訳なく思う

でもだからこそ、真剣に話して初めてちゃんと自分の心と皆と向き合えた

私は未だにあの希望が見えない日常に帰るのが怖い

でも、それでも私は、この島で尽きていた勇気と、そして信じてくれる人達に出会った
向き合ってくれる人達に出会った

だから私はそれを裏切りたくなくてもう一度勇気を振り絞る

でも次は一人ではない、そう信じたいし、信じられるから私は……この先の人生を足掻く

ごめん……私は……一人歩め続けられるほど強くなかった

でも一人で歩まなくていいから、私は足掻いてでも歩み続ける

いつかみんなで食事をして笑い合う日々を信じて……