Eno.397 流海做棲

■ 輝ける男の記録 13(終)

ワガママな海の女神のイタズラでこの島に来て、一週間は経ったかな。
誰かがホストクラブ『Luminous』の存在を外へ伝えたんだろうか。
俺を求めて船が来た。
やはり俺の輝きは海の向こうにも筒抜けだったらしい。

仲間達との無人島でのキャンプ生活、中々に楽しかったよ。
女神のお気に入りなだけあって、個性的ないい子ばかりだったね。
さて、次は優雅な船旅と行こうか。
海上での俺の輝きも必見だよ。



そういう訳だから、このBrillian島ともお別れだ。
ごめんね、大自然の女神達。
俺はこの美しさを多くの人に届けなくてはいけない。
だからこの小さな島で生涯を終える事は出来ないんだ。

きっと俺は死んでも美しいだろう。
だけど、生きている方がずっと美しく輝いているって事、証明してあげるよ。

愛しい俺のMuse、今度は君が遊びに来てくれると嬉しいな、お店にはシャンパンもあるからさ。

「君からの指名、待ってるよ。」