Eno.413 M.Wboy

■ 8日目、救援到着

夜が明けた、岩場には警備に当たっていたジェオ殿と、エリオットくんがいてよかった。
彼らは、俺の世界でいう向こう側に近い世界の出身と見ていたからね。

そして、沖に母艦の気配を感じた。異なる[時空]を数日なら補足集約する機能を持っている。
なんとなくとっておいた湿気たクラッカーを急いで乾かし、モールス信号変りに使用。
エリオットくんに呆れられたが、補足下に入っていれば元いた世界にある霊的能力を発揮できるのさ。
クラッカーをひく手に妖力を込めて沖にむけて鳴らした。

パァンンン・・・、パァンンン

あいにく2発分しかなく正しくSOSを発信できなかったが、その後4発、うち一つは魔力が乗った音が響いた。
こうして、浜に広域調査科母艦[むすび]が到着した。
他の人から見れば大型船舶にしか見えないだろうが、医療設備、研究室を備えた巨人くんやご先祖殿が乗っても問題ない強靭な移動要塞だよ。

先輩ーーーーー!!!

甲板から、弟分の声が聞こえた。
防衛科も一緒にきたのか。
一旦船にのり何時間ほど停泊可能か確認し、48時間か。
それぞれに、やり残したことやっておきたいことがあるだろう、それを達するには十分だな。

いたような気がする数名の確認もかねてもう少し島の中を警備しつつ1夜をたまり場で過ごした。
さすがに時間にして168時間も本来の世界にある力を供給出来ない状況で[小鳥人]形態を維持してるのは疲れいつの間に寝ていたようだ、本来の姿でしかも人の頭の上で。

乙女と、一郎さんにご先祖と過ごした[島]最後の一日その記念に写真を撮られた、
恐竜テーマパークでとりさんが頭にのってる図になったね。

いたような気がする数名は、[むすび]とは違う船で脱出したかもしれない。
まだわからないことだらけだね、[空間の概念]と言うものは。