■ ふねだー

記憶復活パーティーやるって　レートのくびからおりた瞬間
レートが　海　はしっていっちゃった
いっしゅんの　ゆだん！　しんじゃう！

……とおもったら　助け船がきてたすかった……
いもむし　キモがひえました

礼が　うらで　すごくがんばっていたみたい
おばけみえるひとで？　レートのしんだむすめさんをどうこう……　していたらしい
すごくつかれたかおしてた
みんな　礼のことなでなでしてました
いもむしも　おつかれさまでしたの　おみず　あげました
癒やしのなでなでも　された
ひんやりもちもち！

＊＊＊

そのあと　いもむし　ふねのりました

おもいでたくさん　おみやげいっぱい
ごきげんなアロハに　貝のネックレス　アロハのクッション
つい　○○○○にみせたいなーと　おもいました
……あれ　でも　○○○○って　だれ？

いもむし　昔のこと　うろ覚えなこと　思い出しました
ぼんやりした　記憶を　辿ってみたら
人の言葉が分かるのも理由があったはずなのです

それは尽きぬ飢餓感を抱えて路地裏を這いずり回っていた頃。
いや、それよりも遙か昔のことだったか。
己はまるで人間でもあるかのように二本の足で歩いていて、皆の様に人の言葉を――

――しゃべっていたこともあったような気がしたけど　わすれました
ひとに狙われるのも　ひとを狙うのも　こりごり
そんなことより　いもむしは　おなかいっぱいで　へいわに　たのしく　くらしたい！

だから○○○○も　おもいだすの　やめましたよ
かこより　みらい

＊＊＊

そんなことより　いもむし　いくあてがないんですね
おみずで　ながされちゃったからね
だいもんだい！

でも　しまのなかま　いいひとばかり　だから
だれかのせなかに　くっついていけば　だいじょうぶなんじゃ　ないかなー　なんて

らっかんてきすぎかな？　らっかんてきすぎかもね
でも　生きてれば　たいがいのことはなんとかなるって　いもむしは　おもってます　

なんとか　なるなる！