Eno.29 ハク・エセルバート

■ 0日目『無人島に記憶喪失で流れついちゃったんですけど…』


青い空、白い雲。
気がついたら、俺は無人島にいた。

…無人島って言うと、少々語弊を生むけど。

つか、頭が見事に真っ白だ。
比喩だけじゃない。

俺には、記憶がなくなっていた。
名前も、帰る場所すら分からない。

ここ迄よく分からない出来事が連続すると、もうパニックどころの話じゃない。
諦めの境地だ。

…ヒトの身体を動かす感覚を掴んで起きあがると、瓶の中にふざけた手紙が入っていた。
シャワーもベッドもない最悪な場所に、少なくとも7日間いて、助けを待て…と。

あー、クソ。無理ゲーすぎ。
だってさ……(無人島への愚痴が数行に渡って書きなぐられている)


………

……まあ、救いと言えば、ヒトが俺以外にも居たってところかな。
とりあえず、今はそんなとこ。

続きは余裕が出来たら書こうかな


-0日目 日記終-