Eno.133 殺崎礼仁

■ 1日目・22時

乗っていた船が沈み、どことも知れない島に流れ着いた。
だけれど、砂浜にあったボトルメッセージを読むにそう遠くないうちに助けの船も来るようだし……
バカンスの一種として楽しもうと思う。あまり焦ったりしても、良いことは無いはずだ。

所持品はナイフが三本、いつも持ち歩いているものだ。
それ以外はどこか違うところへ流されたか、海水にやられて駄目になっているらしい。

辺りには人もちらほら見える、同じように流された人たちだろう。
この島はそれなりに広いようである……少なくとも数時間で島を一周できるとは思えない……ため、
彼らと上手く協力することが生き残るために重要になってくるかもしれない。

どうにか、この島にいる間だけでも我慢しなくてはいけない。