Eno.433 若葉博士

■ 記録003

今日は朝から昼にかけて散々だった。

腹ペコで喉もカラカラ、体力もヘトヘト。
他の人間もギリギリのようだった。

やはりこんな状況でも、私は無辜の市民に犠牲を強いるわけにはいかない。
フラフラになりながら手に入れた食材を手に入れ、周りの人間に渡す。

すると、飲み水や焼いた食べ物をいくらか分け与えてくれた。

彼らもギリギリの状況だろうに……とても嬉しかった。


生きるか死ぬかという状況で、この場所が何なのかという分析には全く手が回っていない。

このログを同僚や上司が読んだら、怠惰だと言われるかもしれない。

せめてもっと便利な物がポケットに入っていれば。