Eno.184 トーゴ=F・ソーヤー

■ TG-06 2日目夜

探索を行う。
マネキン、濡れたノート、水着を手に入れた。鉄の斧を作った。
食料の確保。水はまた明日用意する必要がある。が、腹具合も喉もまだ余裕がある。

2人は寝ている。
明日も探索するのだから浜辺に居ればいい話なのだが、どうにも帰ってきてしまう。
もちろん、絶海の孤島に3人ぽっちなのだから、寂しさもあるんだろう。
今夜はよく晴れている。星が綺麗だ。

こうして星を見ていると、親友のことを思い出す。
ある日突然、妻子を置いて煙のように消えたあいつ。
どこで何をしているんだ?もう死んでしまったか?
人間の30年なんて、長いだろう。お前は名前が一等星でも、純人間でしかないんだから。
……帰ってきてはくれないだろうか。
お前がいなくなって、大変だったんだぞって、茶化させてくれよ。


……あ、いかだ作るの忘れてた。起きたら作るわ。