Eno.361 使命を失った陶器

■ 日々の記録

蒸留器で海水を真水にし、魚を釣って、焼く。
木を切り出し、食べて、寝て、また働く。

どうにか生活のサイクルが出来てきた。
まずは目の前の生存に関しては心配は少なくなってきた。

生活に余裕が出てくれば、周りの存在と助け合うことも容易になるだろう。
この先を考えれば関係の構築をしておくべきと結論づけて、手近な人間に話し掛けてみる。

「やばっ、便器じゃん」

どうやら私は便器というらしい。
自分が何者かを一人で考察するよりも、他者と接する方が近道かもしれない。