Eno.159 天才博士

■ 超・調査報告書(スゴイ)Ⅰ

天才的に未開の島へ辿り着いてから、およそ2日弱が経過した。
岩場にて、まだ使えそうなボールペンとノートを手に入れた為、ここで記録を付けて行くことにする。

まず、この島そのものはなんら不思議な点は無い。
やけに漂着物が多いことがあげられるが、まあ昨今の環境汚染問題を鑑みるに、こんなものだろう。
その一方で魚介類は実に豊富に獲ることができ、川は見つかっていないものの海水を蒸留することが出来るため、飲料水にも事欠かない。

何かしらのトラブルに見舞われない限りは、ここでの生存に不都合はないと言える。
これらは偏に僕が天才博士であるが故でもあるが。


むしろここでまとめるべきは、この島に集まった者たちの特異性だ。

漂着した者たちとのコミュニケーションを経て、お互いの状況を仕入れることができた。

まず、この島には現在13名?12名と1匹?11名と2匹なのか?が居る。
もう既に怪しい記述となっているが、仕方がない。

しかしどうやら、真っ当な人間と呼べる者は僕を含めて3名のみだ。

他の10名? 9名と1匹? 8名と2匹? に関してはおおよそ僕の常識外の存在である。

その為、今後はこの調査報告書に彼らの詳細をまとめ、今後の研究に活かすことにする。
僕の天才的頭脳に不可能は無い。
常識外の存在であろうとも、全て理解してみせようではないか。

天才博士「僕の頭脳は全てを理解し、超越するのだ!!」