■ 夢
ぼんやりと、おぼろげな世界が広がっている。
そこは会社の一角。俺の席。
また泊まり込みの作業で、仮眠を取ろうと
机に突っ伏していたのだろうか。
のっそりと起き上がると、誰かがすぐそばまで歩いてきた。
「砂介さん」
曖昧な声。霞がかった顔。
「あのさぁ。次の会議に必要な資料出来てないんだけど。
昨日までに提出するって言ってたよね?」
あれ、そうだったっけ?
「ていうか、あれも出来てないし、これも出来てないし。
そもそも会社に無断で欠席してたよね?3日も何してたの?」
あれ、そうだったっけ?
「役立たず」
あれ…?
「もう会社来なくていいよ」
……
「ていうか、そろそろ■んだら?」
…あ…
…………れ…?
……………………
…………………………………