Eno.224 ナンナ•セファレイエ

■ ちょっと……む゛り゛じずぎだわ゛

木が足りないから森に行って、思いの外さっさと木が集まったから砂浜へ行ってって駆け回ってたらクッタクタになっちゃって、拠点に戻ってきちゃったわ……。
……うん、でもお陰様で今日はもう慌てなくて大丈夫そう!!

これでゆっくり釣りとか銛突きを楽しめそうだわ!
いまは喉がカラカラだけど動けないので、お口チャック……うぅ……話しかけたい人はいっぱい居るのにぃいい……もどかしいわ……。

喉がカラカラすぎてこのままじゃ夜動けないかも……と思ったあたしは、サメ肉と水を交換してくれる人がいないか聞いてみることにしたの。
そしたら、昨日、真水をくれたお兄さんがやってきたの!
今日も海水と木で真水を作ってくれたけど、前より木が一本少なかったわよね?
ホントに一本で良かったのかしら……。
えっと、名前はコウ……コウって言ってたわね。
今度会った時に真水お兄さんって呼ばないように気を付けなきゃ……。
どうも、あたし、人のことをお利口サンに呼ぶのが苦手で怒られちゃうのよ。
そして、次はちゃんとお水とご飯を用意して時間を使うようにしなきゃ……ううーうっかりうっかり……。
ってええ!? コウ、お水をもう一本置いて行ったの!?
お礼にサメ肉を渡そうとしたらあたしの剛腕を持ってしても届かなかったわ……コウ、敏捷高めなのね。
今度会ったらお礼しなくっちゃ……って、お礼しなきゃいけない人がいっぱいだわ!
あたしってば、人に助けられてばかりだわ……。

拠点でゴロゴロしてたら昨日森であった天使っぽい人と、同じく羽生えてる女の子がやってきた。
天使っぽいお兄さん(?)は何を勘違いしたのかお城がサメに飲まれちゃったんだと勘違いしてたけど違うから!!
あたしはサメを食べる側よ!! 勝率100%よ!!!!
羽が生えてる方の子は今日は伐採を頑張ったらしい。
あんな折れそうな体でよく頑張るわぁ……お名前はチックって言うらしい。
怖がりらしいから、あの子がいる時は丸太を振り回すのは我慢、我慢よ……。