■ 流れついた日
見知らぬ場所へ流れ着いた。
何があったのかも覚えていない。
……おれは誰なんだろう。
それすらも分からない。
名前がないということは、自己を定義できないということだ。
だから、まずおれはおれに名前を付けた。
ぜろ。何も覚えていないから、きっとちょうどいいと思って。
……ここから脱出できれば、何か分かるのだろうか。
見知らぬ場所へ流れ着いた。
何があったのかも覚えていない。
……おれは誰なんだろう。
それすらも分からない。
名前がないということは、自己を定義できないということだ。
だから、まずおれはおれに名前を付けた。
ぜろ。何も覚えていないから、きっとちょうどいいと思って。
……ここから脱出できれば、何か分かるのだろうか。