■ 3日目①『神に妖精』
『神と精霊と言えばさ、この島妖精いる? 俺には見えねえけど……カメラには写ったりすることもあるかも』
妖精。
俺は、居ないと思う。
感覚で分かる。
何故なら、この島には、魔力反応がないからだ。
俺が“知っている”妖精は、少なからず魔力を持っている。
隠ぺいするにしても…2日間も持つか?
もし隠ぺいできていたとしたら、きっと上級の妖精。
もしくは、更に上級の存在。
…ともかく、害はあんまりない気がする。
あいつら、耐え性ってのがないからな。
というか、リーは、妖精や精霊の存在を知っているんだろうか?
今度、聞いてみようか。
…そういえば、みんなのこと、あんまり知らないな。
毎日生き残るためにバタバタしているから当たり前なんだけど、それだけじゃいつかギスる気もする。
相手を知ることでできるコミュニケーションもあるだろうし。
救援が来るのを待つのもいいけど…。
来なかった場合、ここで暮していくことも考えなければならない。
…ま、それも生き残れたらの話なんだけどね。
-3日目① 日記終-
「…………救援なんか来なきゃいいのに。…なんてね」