Eno.290 カスタ

■ 島でのできごと3

・三日目のこと

恵んでもらった燃料と拾い集めた燃料を抱えて、岩場で黙々と食糧づくりを行う。

「獲って燃して食って汲んで燃して飲んで……えっ 作ったもん片っ端から消えてない⁉」


疑念が過りつつも燃料が尽きかけるまで続けた結果、ようやく食糧の余裕ができた女。


島に大嵐が来たような気がする。出歩けなくなる前に作った食料を齧りつつ拠点でぬくぬくしていた。
動けるようになったので砂浜に赴き、太陽熱蒸留器に水が溜まっている様子を確認する。

「作っといてよかったぁ~」



砂浜の缶詰の神殿にハンモックオブジェを作成し、物資を拾う。

「フフ…」


気付けば何故かハンモックに缶詰が乗っていたが、何ひとつ疑問を抱かないままオブジェの出来に満足する女。


以前魚をくれた少年(ぜろ)に今度は焼き鳥をもらった。島で初めて見る食材に感動しつつ手持ちの焼き魚を渡す。

「トリ肉うまうま」



以前飢えから助けてくれた魔法の箱に焼き魚を供える。ようやくまともな礼が出来たことに喜び、さらに大量の木材を恵んでもらう。

「ウヒョー! 木! あればあるほど嬉しい~」



拠点で休憩してから岩場に赴き、魚を獲り、再び拠点に戻ってごろ寝。

「うおっサメ獲れた」