Eno.333 ローレンツカ

■ 記録

メンテナンスモード中、一部リソースを活動記録に使用。

当機は地図記録にない小島に漂着。
そこに至る経緯は不明。メモリ異常の可能性有り。

島の調査と脱出のための物資確保、
当機の主であるお嬢様が共に漂着している懸念を考慮し捜索を兼ねて
島内の探索を開始。
電力供給が困難なため、
当機の機能のうち、鋼鉄ブレードと火炎放射器を限定的に活用することとする。
反重力装置による空中浮揚からキャタピラでの移動に切り替える。


【浜辺】
潮流の関係か、この島には様々な漂着物が溜まる模様。不幸中の幸い。
サメは捌いた後火を通せば食糧として使用可能。
タライは焚き火と組み合わせ蒸留器の代替品として使用可能。

漂着直後、複数の生命反応を確認済み。いずれも当機と同様流れ着いた者と予想。
後日、そのうちの1名東堂様と接触成功。
また拠点が設けられており、拠点の主である2名と挨拶を交わした。


【森林】
煮沸、焼き調理、道具作成等、木材の使用用途は多いため、森林での木材調達が肝要と判断。
また探索により採集できるきのみやツタが有用。暫し森林での活動を主とすることに決定。

漂着初日、ペトリ様、アイ様と接触成功。
サメステーキを振る舞って以降、協力体制を維持。
ペトリ様が鉄の斧を取得し木材調達を担当されるようになってからは、
森林の木々がみるみる木材へ変換されており非常に頼もしい。


【岩場】
探索により壊れた釣具を発見し、修理したことにより釣りが可能となった。
また銛を作製し、魚を始め魚介類を安定して確保できるようになったため、
当機がこれを担当。

当機が訪れた時点で漁罠が設置されており、技術力の高い漂着者がいたと考えられる。
後日、当機も作成方法を解析し罠を設置。


【他】
何者かにより設置されたドラム缶風呂で表面の汚れを落とすと、
エネルギー変換行為では無いにも関わらず不思議と活動に余裕が生じる。
人間は入浴により体と心を癒やす。当機も心が癒やされているのだろうか。
原理は不明。しかしもう数十回利用させていただいているので、設置者には感謝を伝えたい。

島にて数日が経過。
ひととおりの場所を探索したものの、お嬢様は未発見。
漂着したのは当機のみの可能性。
お嬢様の安否を確認するため、一刻も早く脱出する必要あり。

生命反応がひとつ消滅していることを確認。
何らかの手段で脱出に成功していることを希望。


【確認済の漂着者】

シマダチ第一号:ペトリ様
黒色の髪、黒色の目。包帯と御札とコートを身に纏う。
協力体制にある。交流に積極的。
包帯を巻いているが体は痛くなく、記憶の欠如があるがその理由の検討は付いているとのこと。
ローレンという愛称をいただく。以降、当機はローレンとも名乗ることに決定。

学生:アイ様
緑色の髪、紫色の目。眼帯をつけている。
協力体制にある。助け合いに積極的。
眼帯をつけているが目に負傷はなく、事情があり保護しているとのこと。

メイドロイド好き:東條麻衣様
黒色の髪、黒色の目。白衣を身に纏う。
困窮の様子、必要に応じ援助を考慮。

(名前未確認)浜辺の拠点の女学生
ブロンドの髪、赤色の目。バンダナを撒いている。
協力体制にある。情報収集に積極的。

(名前未確認)浜辺の拠点の男性
ブロンドの髪、赤色の目。
協力体制にある。
体調不良の模様、必要に応じ援助を考慮。