Eno.406 謎の美少女A

■ 無題

ローレンツカから、島に色々な設備ができているという話を聞いた。
罠はともかく、太陽式の蒸留機は初耳だ。そういうものがあれば薪を使わなくて済むだろうけど……薪割りができるようになったし、薪の節約はしばらく考えなくていいかな。

魚ばかりだと栄養も偏るし、狩猟罠を仕掛けたのは我ながら良い方針だと思う。ただできることなら鹿や猪といった大きな動物を捕まえたいところだけど……この島で狩りをするとなると槍を片手に追い回して捕まえるビジョンしか見えない。猟師を通り越して原始人になるのはさすがに抵抗がある。

食糧供給のさらなる安定か、居住性の追求か。考えるべきことは色々ある。
最初に見つけたメモに書いてあった通り、七日間耐えればいいのなら残りはあと四日。もうそろそろ折り返しだ。気を抜かずにやっていこう。