Eno.127 みあちゃん - シマナガサレ

■ Eno.127 みあちゃん

その少女はもうそこには居ない

STATUS

0 / LIFE

行動不能 / STATE

ICONLIST

    PROFILE

    「……この間まで、『うおー夏!!』だったのになぁ。
     なんか『うりゃ秋!!』って感じ無いまま寒くなった……」

    急に枯れて木々もめっちゃびっくりっしょ、なんて愚痴りながら
    竹ぼうきで自宅兼境内の中の枯葉を集める少女が一人。

    既に木枯らし気味となった風に身を縮めながら、
    一人では広すぎて無限!と始めた頃には思っていた枯葉掃除も、
    やっと終わりが見え始めていた。

    「こーも寒いと、あんなに暑かったのが恋しくなるよねぇ……
     あー、南の島とか行きたい……暑い日差し!青い海!青い空……」

    冗談めかして大俗的な欲望を口にしつつも、
    最後の落ち葉溜まりを今まで集めた落ち葉の塊に合体させる。

    ……ふと、少女の耳に季節を感じさせる一つの“音”が飛び込む。
    それは甲高い汽笛のような音で、どうも家の前の通りを通過中らしい。


    「おっ!いいですなぁ!
     確かに寒い時期には“ソレ”だぜ、商売上手さんが居るみたいだねぇ……!」

    形成した落ち葉の山に竹ぼうきを乗せて一旦置き、
    ウキウキとした足取りでお財布を取りに家の中へ。

    「いしや~き~いも~♪ おいも♪」

    玄関の戸をガラガラっと元気に開けながら、
    相手が鳴らしていなかった代わりなのか、かの特徴的な歌を自ら口ずさむ。





    玄関を開けた先は、南の島だった。





    「…………は?」


    ザザンと打ち寄せる波。
    白い砂浜、香る潮風、白い雲、青い空。

    好天に恵まれ、さんさんと照らす太陽が、
    先ほどまでの寒々とした雰囲気を一気に吹き飛ばしてくれる。



    「…………は?」


    戸を掴んでいたはずの右手は、気が付けば何もない虚空を握っている。
    勿論、戸どころか、家も、壁も、石畳すらない。
    あるのは南国の雰囲気と、見果てぬ地平線の景色である。



    「……いや、違うじゃん、今は……そうじゃないじゃん……。
     言ったけどさ……そりゃあ、ね。でもそれってお約束みたいなアレじゃん……。」






    おい!!!どういうことだ!!!『案内人』!!!!!


    冤罪である、『島』違いである。

    しかし、過去何度も行ったからと言って、
    島が同じか、別か、そんな判断少女につく由もない。


    「おかしーでしょ!!私!!今回!!“手紙”受け取って無……」


    ふと、気が付くと足元に一通のボトルメッセージ……。




    「……なに?

     ……今回、趣向変えてきたの……?




    ―――― ここが別の島とは、未だ少女は気付く由もない。



    //

    自称:みあちゃん
    年齢:16歳
    身長:160㎝
    体重:ないしょ!!

    非情にテンションの高い女の子。
    この島で“二人で”生き残ったら願いが叶うと思い込んでいる。
    ちなみにこの漂流は不本意なので、特に『参戦』する気はない。



    立ち絵、アイコンはjos様からです。

    TEXT LIST

    ADVANCEMENT

    • シマナガサレ(取得日:2022-10-15 22:00:01)

      シマに流される
      "ようこそ無人島へ!まずはそちらの瓶箋をご覧ください。その方がきっと話が早いはずですから。"

    • いざ冒険(取得日:2022-10-16 05:48:43)

      初めて探索をした
      "この一歩は小さいが、島民にとっては偉大な一歩なのだ。無人島では何かを得るには動くことが不可欠です。たくさん探索してみましょう。"

    • DOIT YOURSELF(取得日:2022-10-16 05:49:12)

      初めてアイテムを制作した
      "何もないということは、何でもできるということ。何でもしてみましょう。"

    • 木を手に入れる(取得日:2022-10-16 05:54:28)

      木材を手に入れた
      "無人島にひとつだけアイテムを持っていくなら?いつかクラフトやサバイバルを成し遂げたとき、貴方はきっとこう答えるでしょう。『苗木』と。"

    • 文明の叡智(取得日:2022-10-16 05:55:58)

      アイテムを初めて使った
      "道具を使えることは、文明を持つ者の特権である。色々なアイテムを使ってみて、効果をその身で感じてみましょう。"

    • 全ての源(取得日:2022-10-17 00:54:24)

      安全な水を飲んだ
      "安全な水は貴重で大事な資源です。どんなに汚くてもこの水を飲むしか……なんてことにはならないようにしましょうね。"

    • ゆめのマイホーム(取得日:2022-10-17 04:19:30)

      初めて拠点に入った
      "ここをキャンプ地とする!拠点は無人島での活動の要です。どんどん活用していきましょう。"

    • 人工的な草(取得日:2022-10-18 12:52:29)

      ギザギザの野草を食べた
      "同じ飾り物であり食用可能なタンポポ等と比較すると、この植物は不可食である代わりにプラ材として再利用可能であるという特徴が挙げられます。"

    • いい夢見てね(取得日:2022-10-20 11:48:05)

      初めて『眠る』を使った
      "どんな極限環境でも、睡眠は必要不可欠です。貴重な時間を効率よく使うために、適度にゆっくり休みましょう。……もちろん、『あなた』も。"

    • 決算(取得日:2022-10-23 04:02:51)

      罠や回収装置を確認した
      "物事の自動化や委託は人手の足りないサバイバルでは重要です。……収穫はありましたか?"

    • 物を大事にしよう(取得日:2022-10-23 23:37:37)

      壊れた施設を直した
      "資源の乏しい孤島ではSDGsもより強い意味合いを持ちます。物持ちを良くすることで、どこかで余裕が生まれるかもしれません……"

    • 弱肉強食(取得日:2022-10-23 23:38:54)

      捌いた動物を使用し、動物の肉を得た
      "獣を斃し、それを捌き、肉を得る。獲物に感謝をして、得たものを活用していきましょう。"

    • 雨雲を抜けて(取得日:2022-10-25 23:38:30)

      嵐を耐え抜き、5日目を生き延びた
      "暴風と豪雨の向こうに見えた、雲の切れ間から差し込む光。それこそが希望というものなのかもしれません。"

    • フィッシャー(取得日:2022-10-26 17:03:06)

      釣りをした
      "釣果はどうですか? 釣れない時もありますが、魚が考える時間を与えてくれたと思いながら、気長に待ってみましょう。"

    • 黎明の炎(取得日:2022-10-27 12:32:19)

      焚き火を作った
      "炎は危険ですが、生活には欠かせない道具です。焼き、煮て、燃やし、煎り……これを使いこなすことで、あなたはまたひとつサバイバルマスターへと近づくのです。"