■ 《4: アノーヴァ・ピィヴァルの日記 - 生還への見通し》
必要なのは、食べるものと飲むもの。
後は屋根……この島は熱帯らしく、雪国育ちの私にはつらいものがある。
共用の倉庫もあるといいかもしれない。カバンを持ってはきたが、色々詰め込むとすぐにぱんぱんになってしまう。
食べ物に関しては、ひとまず森で野草や木の実が手に入るが、動物は見当たらない。
匂いは感じるけれど、姿を隠すのがうまいのだろうか?
水については、なにか浄水器や蒸留器のたぐいを作る必要があるだろう。
それと服……私とサメーンさんはともかく、人魚の子には必要だろうか。
着てきた服はぼろぼろになってしまっているし。
……それはさておき、彼女は私にもいくらか心を許してくれたようだ。よかった。
忘れてはいけないが、船を呼ぶものを……狼煙かなにかを、できれば毎日上げたい。
あの便せんが正しければこの島はいずれ沈んでしまうらしいから……