Eno.218 シュパーズ

■ 進捗ナシ。

 
 技術者として仕事するにあたってさァ。大体は環境の整備から、或いは基盤の整備から始まる訳で技術者だろうが何だろうが腕を振れる為の場所が無けりゃその潜在は輝かねえ。
だからそーゆー奴を引き入れる場合、既に最上の環境を整えてあることが殆どだ。
その点じゃ、このクッソ何にもねえ所で一個一個物を集めて造って基盤を整えるっつーのはかなり新鮮なことに違いねえ。
例えば火を起こす為だけに木を切ったりだとか水の為の蒸留器だとかな。普通ならそんなもんライターで終わりだし、水性インフラは設備されていて当然。
寝る場所も建てたし今後はメシの事も考えなきゃならねえ。

 まさに生きてるって感じだろ?
今まで甘んじて受けていた全てを知るにゃいい機会だってことだ。
今までもこれからも発展途上っつー感じでやるこたまだ死ぬほどあるし、なんなら死ぬ気でやんなきゃあ死ぬ羽目になるだろうしな。

 つまり、だからだ。
脱出手段を得る前には生活基盤が必要。快適な生活を得るためにゃ一から整えにゃならねえ。








 そう、例えば慣れねえ日差しを受けるための帽子とかな。