Eno.253 半人半鯱のサート

■ ネコは伸び伸び、風呂を炊き

……退屈しない!
忙しさもあるけど、めいめいがいろんな話をしてくれる。
極東の賽の河原の話も、職業柄ちょっと興味深い。
これが長生きを願うが故の厳しさというものか。
この国の人は、武人に限らずその辺がストイックに感じる。
神によって導かれるとか救われるとか、
それだけじゃない何かが、八百万の神の国には確かにあるんだろう。
アヤノがその点で特に真剣なのは、きっとそのあらわれだ。

水、食糧、根源的な難題はありつつも、
心と体を休めるやり方もまあ必要なもんで。
そう、風呂だ。これはなかなか良いと思う。
依頼によっては、オークみたいな魔物の巣窟に潜って数日とか……いや、やめようこの話。やめろ。その時の士気の下がり具合ったら、ない。

女性陣が入ったら、俺も浸かっておこう。
背が高いもんで湯が溢れないように気をつけなきゃならないけど……

いや、この島で一番背が高いのってゼン、お前なのか?