Eno.263 折林 枯枯

■ 島の話

どうも、ここは無人島らしい。
少なくとも、絶海の孤島というだけあって、
文明は感じられなかった。

この島に流れ着いた人は他に二人。
かんたにりっかちゃんと、ひのださきさん。
リッカちゃんとサキさんと呼んでいる。

女の子が二人だから、俺がしっかりしないとな、なんて思う。
それが模範的な男ってやつだろ?

今のところ、なんとか飲水は確保できた。
海水を蒸留すればいいからだ。

食料は……目下、木の実頼りか。
贅沢は言うまい。少なくとも死ななければいい。

便箋を頼りにすれば、
一週間の間に船を呼べるような目印でも用意すればなんとかなりそうだ。

退屈はしていない。
こんなシチュエーションは珍しいし、
それに女の子二人いるっていうのも珍しい話だろう。