Eno.336 カガリ

■ 【1日目、徘徊】


漂着した島には、自分と同じく外から流れてきた人間が複数いるらしい。
瓶の手紙にあったレシピと、周囲で集めたがらくたを使えば、しばらくは命を繋ぐことができそうだ。
同士と協力して、この窮地を切り抜けられるかもしれない。

「……それで?」

──男は懐にあった小刀を、おもむろに首すじへとあてた。
鈍色の刃を引けば、最期の苦痛はきっと一瞬だ。