■ 君への手紙(2)
君へ。
二回続けての手紙ですまない。
孤島で出会った人たちが面白くてね、伝えて置いた方がいいと思った次第だ。
孤島には僕以外に2人の人間がいる。
1人は異種族なんだけど――人間型だから人間だと思う事にしている。
1人はシュパーズ。気さくで有能そうな男だ。
魔法のない、地下世界から来たらしい。
地下世界というと、かつて僕たちの国にいたという土竜族を思い出すな。
彼は土竜ではなく、普通に人間の見た目をしているけれども。
貯水槽に落ちたら島にたどり着いたという話をしていたから、事故でここに来てしまったということなんだろう。
魔法じゃないのなら、どうやって移動したんだろうな……。不思議な話もあるもんだ。
もう1人はルディ。こっちは天使という異種族のようだ。
種族的な物なのか分からないけれど、とても不思議な言い回しをする。
そういえば、人間と違う力を持ってるっぽいような事を言っていたな……この島では人間と変わりないみたいだけど。
どうやらこの人は、僕と同じように『研修』という名目でここに送られてきたらしい。
人間を理解することが目的らしいんだけど――ちょっとまだよく分からないことが多い。
異種族とコミュニケーション出来る機会は貴重だから、色々と話してみたい所だけどね。
とりあえず、僕はこの2人と協力して島を脱出しないといけないみたいだ。
二人とも友好的だから、脱出出来る可能性は高いと見てる。人数は力だからね。
それじゃ、また手紙を書くよ。
生きてたら、また。