■ 雨音と雑魚寝
俺みたいな陰キャというのはコミュニケーションのサジ加減がよくわからない。
今日はノせられるまま調子に乗ってシャウトを披露したところアケチドノ(※)とスネちゃま(※)に身バレしかけた。
危ねえよマジで。
なん……なんで焦ったときのクセまで知ってんの!?
……ファンなの!?俺の!?
知られててちょっと嬉しかったのは……誤算だ。
インターネットリテラシーの高い俺としてはこんなところで身バレのリスクを冒すわけにはいかんのだ。気をつけよう。
ネットでは大学生って名乗ってるからそうそうバレないと思うけど。
※あだ名だが、呼びやすいから呼んでるだけで親しいわけではない。
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働き者のスチパン少女(演劇部?)たちの働きによって、拠点が強化された。
ウン人寄れば……というが、一クラスの人数で生活が保たれその質も向上してるのは驚愕だ。
おかげで雨を凌いで眠れる。広くなったし、パーソナルスペースも保ちやすくなった。ありがたい。
深夜、大多数は疲れ果てて泥のように寝ている。
雨音というのはどういうわけか空間をより静かにしてくれる。ぼんやりと思考がはかどる時間に、創作の竜が息吹き、小さな火花が燦めかせる。
……この状況なかなかエモいんじゃない。
メモしておいて、かえったら新曲を書こう。