Eno.122 ヨーデル・アブラホリ

■ アラビア語の日記 一頁目

 
僕達が遭難してから1日が経った。

この島の浜に流れ着いた時、僕はまずこう考えた。
『僕は用済みになったのか』と。

でも、少し冷静になってみれば、
いくらあの××のような外戚だって、
クラス丸ごと巻き込んで始末しようとするはずがない。

これは偶然。
その結論は僕を大いに勇気付けた。

こんな状況に陥っても、
暖かい雰囲気を失わずに生きようとする彼ら。
そんな彼らの中に在った事は、僕にとっての幸せだ。

そしてまた、血の繋がった家族にそういう不安を抱かなければならない事は、
僕にとっての不幸なのだろう。