■ 無題の自動録音(3)

「ま~た折れた大枝だ。
数は要らないけど、捨てるのはちょっとためらう微妙なヤツ」

「ふ~ん。
焚き火と組み合わせれば簡易的な狼煙になりそうね」

「最初に拾った便箋の内容が正しければ、
火とか煙で遠方から見えそうな目印を作って船に気付いてもらうのは良い手かも」

「まあ助けてくれた船が俺らをどこに運ぶのかは知らんけど。
魔法さえ使えたらどこに放り出されてもいい俺ならともかく、ユウちゃんは元の世界に家族とか友達……」

「いるのか? 聞いたことないな、そういえば」