■ 無題


++無人島生活初日/深夜


(意識がはっきりしてきた…!)
あれからどれくらい時間が経過しただろう
謎の体調不良も今は感じられない
…あ、よだれが頬を伝ってる
拭って 拭って

(寝耳に色々と話を聞かせてもらったけど、
まさか無人島に連れ去られていたなんて…)

(埋め損なっても無人島なら逃げることも出来ないって考えなんだろうけど、そう簡単におさまるもんですか!)

(あの人達もそろそろ寝静まった頃でしょ…
倉庫があるとか言ってたような)
テントの中からチラチラと外の様子を伺う姿は新手の不審者のよう
周辺にガンを飛ばすこと数分、倉庫らしき場所を見つけるとコレだ!と言わんばかりに立ち上がる

(私を無人島に閉じ込めようとしても無駄よ
よく覚えてないけど、私…
サバイバル術に長けてる気がするもの!)
勘違いもここまで来るとご立派なもので
謎のやる気を出した所でテントから抜け出そうすると
ごそ…
ごそごそ…

「!?」
テントの中から物音がする――!
振り返った先にいたのは…

(え?え…!?
なんでこんな所に女の子が?)
(私と同じテントにいたってことは
この子も埋められる側の…!?)

(私だけならまだしも、
こんな小さな子まで拐ってくるなんて)

(今すぐこの島から脱出しようと思ったけど
この子を置いてはいけないわ…
大丈夫よ、準備を整えたら一緒に島を出ましょうね)

(そうと決まれば やることは1つ
脱出の為に資材を集めるわよ!)
謎の決意を固めると、病み上がりとは思えない早さで倉庫へと足をのばした
もはや この暴走を止める者はいない…