■ 蛇より楽園へ、愛を込めて
島の物資が充実してきて、みんな今後のことに目を向けられるようになってきた。謎々、わかんなかったの悔しいな。
だからと言って毒物に手を出すのはやばいと思う。頼れる大人のうち2名…サーとお兄さんとベルお兄さんが割と簡単に危険なことに手を出すことを知ってすごい動揺した。僕もやってみよーっと。
僕も体力にゆとりができてきたから、森に足を運んでいくつかものを拾ってくる。木材はやっぱりいくらあっても困らない、というか枯渇しそうで怖い。
楽しそうにしているみんなを見ていると、地元にいた時とはまた違った感情で胸がポカポカしてくる。あとご飯美味しいし。地元で食べてたご飯より美味しい。肉とか魚とか。…サバ飯に負ける治安最悪環境飯は別に恋しくもなんともないし。
…案外、今が僕の人生過去現在未来で一番楽しい時期になるのかもしれない。
・・・異世界のヒトとかしゃべる猫ちゃんにはまた会える気がしないし。冒険者なんて、僕らの世界にはいなかったし。せっかくだしいっぱいお話を聞きたいなあ…そんじょそこらの寝物語よりわくわくする冒険譚だから、しっかり記憶に刻まないとね。
セトさまのありがとうが聞けるのは、あと何度になるんだろう。
きっと、あの寝てる女の人ももうすぐ元気にと思う。 というか多分もう元気だ。いたずらのしがいがあるなあ…という確信とともにナイフを差し入れした。面白かったな、すごい震えてたし。でも、いらない警戒を与えてしまったかもしれないのは反省している。仲良くするに越したことはないのだから。…まあナイフは起きてきたときにでも返してもらおう。一応、島に持ち込めた僕の大事なお守りなんだから。