■ 目が覚めたら拠点に居た
どうやらいつの間にか気を失っちまったらしい。
アノーヴァという奴が運んできてくれたようで。
〝氷の瞳〟ともあろうあたしがこの為体とは……色々鈍っちまったもんだね。
今は水も食べ物もほしい。
いや、食べ物については岩場で漁罠を作って仕掛けてみたんだが、すぐに壊れちまったんじゃ。
それで途方に暮れたところまでは覚えている。
ともあれ……このままじゃ尊厳もへったくれも無いからね。
マトモに活動できるようになったらお返しくらいはしてやろう。
……サメーンというピンクの空飛ぶサメを見ると、つい最近元の世界で兎の小娘が異世界から連れてきたアオザメを思い出すね。