Eno.639 窓部 日向

■    

 


「まずテキトーに水汲んできて……飲める水を作る。
 そんで木ィ集めながら食えそうな草探して……」


「良さげな実と資材は水と一緒に倉庫にブチ込む」


「そうすりゃ欲しい奴が勝手に使う。
 やりとりがいらなくて、楽でいい。倉庫作ってくれた奴マジ天才」


「……2-1って、実はやっぱ最高のクラスなんじゃね?
 みんな自然と協力できてさあ、環境クソでもちょっとは楽しいじゃん」


「しっかし、水のために使う木と時間がもったいね~……
 もっと効率よくやらねえと数日と持たねえわ」



「…………」



「……………………」








「馴れ合いはしない……とか普段言ってた奴が
 ひとつでも倉庫の、“皆のもの”に手ェつけたらダサすぎだよな?」







「とはいえ、プライド守って一人でくたばるのもダッセエしアホすぎじゃん……」


「ハア~」


「もっと頑張ってる奴はこのクラスじゃいくらでもいるしな……
 それに比べりゃ、俺はまだ弱音吐く権利ねーわ」


「全然ない。この先も」


「全然ないよ」






「正直キッツいわ、ここでこのキャラ通すの……
 そういうトコ、小比類巻は全然分かってないし」


「森川も、赤座の奴も。お人好しどもがよ」


「俺は……施される側にだけは絶対なりたくねえ。
 俺ン代わりにクラスの誰かが喜ぶほうが、よっぽど有意義だろ」







「助けてくれなんて今さら誰に言えるかってんだ、バ~カ」