Eno.108 アノーヴァ・ピィヴァル

■ 《1: アノーヴァ・ピィヴァルの日記 - 漂着》

蒸し暑さに目を覚ますと、そこは絶海の孤島だった。

何がどうしてこうなったのか。いや……そもそも私は今までどうしていたのか。
なにもわからない……心に霧がかかってしまったかのよう。

なにかすごく恐ろしいことが起こってしまった気はする。
それが何事かはわからない……
それでも、目をつむり、ずっとずっと眠っていたいと思ってしまうような、何かが。

とにかく、私はまだ生きている。
生きのびて、会いに行かなくては。

勇者に……
タカアキに。