■ 漂流日記.3
さて、また新たに追記するとしよう。
なんだかんだ、地固めはうまくいっている気がする。
島に共に流されてきた人々は、協力的だし、こちらとしても助かっている。
精霊語を話していたらしき、タフな女性……たしかリザベラといったか。
彼女はどんどん積極的に動き、居住地を開拓してもらっている。
獣人の少女であるフィオは、思った以上に肉体が頑強なようだ。
自分でも音を上げたくなる薪割りやらなにやらをしてくれている。
ダムスという男性は、慣れた手つきで太陽蒸留器を作ってくれた。
これで水分の確保が少しでも楽になればいいのだが……。
それから、あのもやしっ子の少年だ。
拠点へと来るように呼び掛けたが、気配がない。
であれば、やはりこちらから出向くしかないだろう。
誰一人として欠けることなく生き延びたい。
しかし、フロスと言った軍人。
彼は男性なのだろうか? それにしては。
いや、これ以上はただの下衆の勘繰りというものだ。
何より、彼が言いたがらないことをこちらから突っ込むべきではない。
自分がよく知っていることだ。