■ 眠り
青年に叱られて、食べ物をもらって。
「君に恩を返さないとね」
と精一杯で笑ったけれど。
もう食べても嚥下する力が残っていなかったことに、食べ物を口に含んでから気がついた。
なるほど。
これが衰弱か。
嗚呼。
そうか。
私はやっぱりここでお仕舞いか。
わかってはいたけど……
拠点で臨終なんて、他の人の迷惑になるな……
ごめんね青年。
そういえば、君の名前くらい聞いておけばよかったな
「(姉さんが知ったら、泣くだろうな……。 …… ゴメンね… でも、もう……だ……)」
「(………。)」