Eno.571 ラティーシャ

■ 眠り

青年に叱られて、食べ物をもらって。

「君に恩を返さないとね」
と精一杯で笑ったけれど。

もう食べても嚥下する力が残っていなかったことに、食べ物を口に含んでから気がついた。


なるほど。
これが衰弱か。

嗚呼。
そうか。

私はやっぱりここでお仕舞いか。
わかってはいたけど……


拠点で臨終なんて、他の人の迷惑になるな……

ごめんね青年。
そういえば、君の名前くらい聞いておけばよかったな



「(姉さんが知ったら、泣くだろうな……。 …… ゴメンね… でも、もう……だ……)」



「(………。)」