Eno.594 紫部里香

■ 一日目

孤島で目が覚めて、不思議な方々との出会いから一日が経過した。
この島に来た経緯については詳しくはともかく、海にドボンと落ちてそのまま気を失ったということは覚えている。

この島での暮らしは思ったよりも食料などに不自由はない。
しかし、一番苦だと思うのは、この島の気温である。
もともと私が住んでいたのは北海道であるし、私の持っている異能のせいなのか、暑いところは苦手であるし。

異能で思い出したが、この島では私の異能が使えない。
氷を作ろうとしてみても、うまく作ることができない。
氷を作ることができれば、水の確保にも貢献できると思ったのだが、残念だ。

島での生活について記録してみたが、私の目標はただ一つ、ここから帰って誠と香にもう一度会うことだ。

絶対に、生き延びなくてはならない。