Eno.108 アノーヴァ・ピィヴァル

■ 《11: アノーヴァ・ピィヴァルの日記 - 筆談》

人魚の子から返事が来た……昨日、森で採れた木の実を置いといてあげたのの。
あの子はエスティという名前だったようだ。

……彼女の文字は明らかにウミの国の―――いや、恐らくオルタナリアのそれですらない。
やはり……彼女も、サメーンさんも、多分マギサさんとリーバさんも、『地球』のような異世界から来たのだろうか。
そして、思えばなぜそんな我々が、何事もなく言葉を交わせるのだろう……

エスティさんにはあまり美味しい方の実をあげられなかったので、陸の食べ物を嫌いになってしまったりしないといいんだけど。
今度はもっといいのを採ってこよう。
森に罠を仕掛けたので、うまくいけば獣肉も用意できるかもしれない。