Eno.25 漂流のナダちゃん

■ LOG#01

「……ようやく実感が湧いてきました」



居合わせた人たちはとても協力的で、わたしのことを慕ってくれて。
お陰で困窮らしい困窮もしていないし、わたしも目の前のことに集中できる。

これ自体は(こんなどん底みたいな不幸の中では)とても幸運ですし、ありがたいのですが……


「助けが来たとしても、
そこから研究室までの道のり、ちょっと遠すぎませんかねえ……」



心配性のわたしは、そんな先々の不安ばかり考えてしまうのでした。