Eno.451 マギサ

■ 少しずつ調子を取り戻しながら

斧の刃をより鋭いモノにしたり、新しく倉庫を作ったり、砂利を探しに岩場へ行ったら代わりにアヒルのおもちゃを拾ったり……

まぁ色々あったが、あれからあたしは、この島の遭難者たちとそれなりに協力し合っている。
懸念していた『敵対関係になる』という線は、ひとまず切れたと思う事にしよう。

四肢に纏う氷の再生成は、し始めて間も無い段階で今は止めている
生き抜くためには全てを捩じ伏せる力強さも勿論必要だが、あらゆる作業をこなす器用さも必要だろうと判断したからさ。
あたし自身は〝異形〟と呼ばれる者だが……この身体は、〝私〟は、〝グレムリン〟と呼ばれる種族だからねぇ。

なお、持ち帰ったアヒルのおもちゃは、サメーンがドラム缶風呂に浮かべて遊んでいた。
全く、こんな無人島でも、本来の用途で使われる機会があるとは……。