Eno.218 シュパーズ

■ 急がば三回転捻り

 
 少しばかりしくじったかもな。
脱出方法の模索やライフラインの確保に突っ走ってたら思った以上に出血を伴う結果になっちまった。
無茶してぶっ倒れるのは本末転倒だからな……
とは言えこの展開を想像してなかった訳じゃねえ。そろそろある程度慣れてきたころだ、怪我の一つでもこさえるだろう予測はついていた。
だもんで、拠点とそのすぐ周辺でできる内職は多くある。水の蒸留に料理、薪割りや普段じゃ時間がなくて出来ねえ諸般のこと。
身体を休めながらこれらをするのはいい機会になるからな。 怪我が無いことが一番だが。
多少休んで駄目なら、治す物を工面するなり横になるなり。動けるようになるまでは暫く掛かるだろうが――まあ、大問題にゃならねえってコト。

 それに悪い話だけじゃあねえ、脱出のための算段も多少ついてきた。
急いで脱出を考えるほど目の前とはいかねえが、ゴールがあると分かれば大分と気は楽になる。
ま、生活のQOLでも上げながら色々物を探すことになるだろう。


世の中やることやれば、成せるのさ。