Eno.61 碧きワダツミの兄妹

■ そのよん:ごめんなさい

ごめんなさい……

おさかなさん、ごめんなさい……

おさかなさんは、ともだちなのに……

ごめんなさい……

ごめんなさい……



* * * * *



アノーヴァさんが、また、りくのごはんをわけてくれた。

まえのはっぱと、ぜんぜんちがうあじ、した……

すなはまでみつけた、まるいのいっぱいついてるのも、そうだった……

りくのごはんって、もしかして、わたしがおもってるより、いろいろある……?



おれいに、いわばでみつけたかいを、おへんじといっしょにおいといた。

おれいになってるみたいで、よかった。



……もうちょっと。

もうちょっとだけ、がんばれる、きがした。