Eno.334 アップルミント

■ 自然の摂理

 

この島の方々は、外界を知らないらしい。






「……ええ、確かに葉が食われてらっしゃいますね。
 美しい葉が台無しだ」


花と語らう。
形のない言語でのやり取りは、あまり効率的とは言い難い。
しかしそれでも、時間をかけて接していく。

「オレ達と同じになれば、今よりは虫の方も寄って来なくなりますよ。どうします?」


「──それに。
 もっと貴方と話せるようになれる」



────……。


「……ありがとうございます。
 オレも貴方のお役に立てて、嬉しいですよ」






己を自然と見做す彼らにとって。
己の行いは、全てが自然の摂理である。