■ 自然の摂理

この島の方々は、外界を知らないらしい。

「……ええ、確かに葉が食われてらっしゃいますね。
美しい葉が台無しだ」
花と語らう。
形のない言語でのやり取りは、あまり効率的とは言い難い。
しかしそれでも、時間をかけて接していく。

「オレ達と同じになれば、今よりは虫の方も寄って来なくなりますよ。どうします?」

「──それに。
もっと貴方と話せるようになれる」
────……。

「……ありがとうございます。
オレも貴方のお役に立てて、嬉しいですよ」

己を自然と見做す彼らにとって。
己の行いは、全てが自然の摂理である。