Eno.139 薄井すもも

■ かかげるこぶし さんにんぶん

探索の成果が芳しくなくしょげることもあるが、少しずつ、着実に。
燃料を作ったり、その燃料で魚を焼いたり、蒸留装置から水を集めたり、三人で力を合わせて状況を良くしていく。
疲れたら柔らかいクッションもある。治療の道具だって、充実してきた倉庫の材料で作れる。
さらに、もふもふの少女は今度は書き置きができる道具を見つけたようだ。
拠点の設備も少しずつ増えていく。
かと思えば罠が壊れていたりと、無人島は甘くない。

それでもクジラに夢を馳せてみたり、ドラム缶で遊んだり、新しいものをいろいろ作りたいと皆で拳を振り上げたり。
話の流れで親分になったり、女神になったり、リーダーになったり。
甘くない無人島で流れる空気は、なかなかどうして、結構明るいのである。