Eno.309 ルディ

■ 4日目

研修4日目。
今日は岩場の探索を進めていましたが、急遽雨が降ってきたので一旦ストップしました。
悪天候の際の活動は危険が伴いがちですので、
森林の方へお風呂を作成することで活動を進めています。
雨によって水を得る事が出来るなら、目下の懸念材料は食糧。
食糧を調理するためには木材が必要です。明日あたり皆で森林に入る事になるでしょう。

海を渡る方法はやはりシュパーズが考えていたようです。
倉庫の方に木を組んだ簡易的な船、イカダが入っていました。
レシピを見る限り、これを材料にしてさらなる安定した船を作るようです。
恐らく、シュパーズの狙いはそのボートになるのでしょう。
技術屋らしい彼の考えには感嘆が隠せません。人間の発展を肌で感じています。

夜に、釣りに出かけていたラザルがどうやら過剰活動による疲労状態で帰ってきました。
ただちに生命活動に影響は無いように見えましたが、それでも通常活動は難しいでしょう。
問題発生時、シュパーズが『無理をさせた』という発言がありましたが、
無理をしたのはラザル自身がその必要があると判断して行ったのではないのでしょうか。
私にはよくわかりませんでしたが、お互いに何故か謝罪しあっていました。
すぐさま互いに納得を得ていたので、それ以上の喧騒には発展しなかったのは良い事に値すると考えられます。
二人の事は、これからも観測を続けます。

あの星で活動していた時は、人のようでいて人ではない生命体ばかりいましたが、
この島では二人の人間の行動と営みを直に観測できるので、大変に学ぶところが多いです。
私自身もまた、以前の研修で得られた制作技術を活かすことができるため、やりがいが発生していると考えられます。

雨が続けば、水を得る事ができます。
水があれば、深いコミュニケーションを得るための余裕が出来るでしょう。
次の時間も雨が降ってくれればいいのですが。